車の「肥大化」について

ハイブリッド技術のパイオニア・トヨタですら、好燃費を実現させるために

ハイブリッド技術のパイオニア・トヨタですら、好燃費を実現させるために
ハイブリッド技術以外の様々な技術の開発・進化をさらに進めています。地球
規模のエコロジーという視点から見ても、内燃機関の改善はエコ技術の基本で
あり、求められている事案です。さらにはボディの軽量化、空気抵抗の低減、
エンジン内部の機械抵抗の削減、そしてエンジンの燃費効率の向上といった、
古典的とも言える手法での省エネ対策を徹底して行うことにより、プリウスの
ような素晴らしい燃費を叩き出しているのです。プリウスの場合、ハイブリッ
ド機構を完全に取っ払ってしまっても、相当な好燃費を叩き出すはずです。
 そもそも現代の自動車は、あまりに重く大きくなりすぎました。そのボディ
を動かすためには、どうしてもより大型でハイパワーなエンジンが求められる
ようになります。さらに小型大衆車においても、エアコン、パワーウインドー
などの装備が当たり前に搭載され、日本ではオートマチック車の比率が圧倒的
になっています。燃費向上から考えると、こうした車の「肥大化」はマイナス
要因ばかりです。サイズを必要ギリギリまで小さくして、重量を今よりも2割
から3割減らすとします。すると、エンジンもその分小さくできて、ハイブリ
ッドなどの特別な技術に頼らなくても、燃費を改善することは容易くできるは
ずなのです。かつて日本国内でもっとも売れていたコンパクトカーは、重量が
約800キロ〜900キロで、エンジン排気量も1.3リットル〜1.5リット
ルが標準でした。ところが、これらの後継に当たる車は、現在重量が1100
キロ〜1200キロ、エンジン排気量も1.6リットル〜2リットルに拡大さ
れています。そもそも自動車とは、モデルチェンジの度に、ボディが大きく
なっていく傾向にあります。しかし、そのために本来シンプルで良かったはず
のスモールカーまでが、上級車に似た欲深なコンセプトの車になってしまいピ
ュアなベーシックカーが市場から姿を消してしまいました。売れ筋の商品を追
い求めるだけでなく、よりシンプルな車を常に探求していくことで自動車の効
率化、低燃費化は促進されていくはずです。